ここではポニーテールを素材に、私がよく使うペンツールによるカゲの付け方を紹介します。むしろシャドウの付け方としては、このペンによる描き方の方がメジャーであり、マウスでも容易く塗れて、汎用性も高いので、こちらの方を重点的に読んでもらった方がいいかもです。
まずは下準備。3つ新たにレイヤーを作り、ポニテのレイヤーに「クリッピングマスクを作成」でくっつけます。
↑このうち、主に使うのは真ん中にあるレイヤー(ここではレイヤー12)。
基本的な流れとしては、
1.真ん中のレイヤ−(ここではレイヤー12)に、ペンツール等である程度簡単な形のカゲを描く。
2.消しゴム、指先などで修正を加える。
3.「下のレイヤーと結合」(Ctrl+E)→「新規レイヤー」(Ctrl+Alt+Shift+N)…この操作はアクションに登録しておいた方が効率的。
この1〜3をひたすら繰り返すだけ。つまり、第4項で全体的に段階を踏んでやっていったカゲ付けの作業を、細かくいっぺんにやってしまう訳です。
なお、上に空白のレイヤーを用意したのは、3で新規レイヤーを作る際に、新規レイヤーが最初からクリッピングマスクになっている状態で作らせるため。
実際にやってみましょう。
↑1.ペンで描く。
このような単純なノの字型を基本にどんどんつなげていき、V字型、N字型とカゲをつくっていきます。
↑2.消しゴム+指先でいじくる。
消しゴムは先程と同様、硬さ0で不透明度低めのものを。消しゴムなどの不透明度は数字キーを押す事で変えられるので、10%、20%、30%あたりのを的確に使い分けられるようにして下さい。
また、指先を使わないとカゲの形が単調になるので、私はここでも好んで使います。が、慣れない人は省略しても結構かと。
3.レイヤー結合+新規。
あとは繰り返し。ここ以降は髪の毛にかける「情熱」がカギ、とでも言いましょうか…
↑1カゲ完成。うん、やっぱりさっきと全然出来具合が違いますね。
さあ、次は2カゲです。レイヤーの組み方は…もうお分かりですね。
↑ご想像の通り。こんな風に「メイン」+「仮の描画スペース」という形でレイヤーを組むのは、消しゴムツール等を使った時に余計な所を消したりしないようにする為ですから、2カゲのように複雑じゃない場合は普通に描いてもOKなんですけどね。
あとは同様にサクサクっと。
↑2カゲ。2カゲの色はさすがに濃すぎると感じたのでちょっと薄めています。
↑覆い焼きツールでハイライト。ポニテ先のエフェクトを考慮し、強めにハイライトを置いています。
↑色付け。
以上でポニーテールは完成です。今考えると、前髪の方もパスをもっと使えばもっと綺麗な髪にできたかな、とちょっと後悔。
しかし、髪の毛と目が塗れると、大分キャラがしまってきましたね。完成が楽しみでドキがムネムネしますね(意味不明
では、残りのパーツについてちゃちゃっと塗ってちゃちゃっと説明しちゃいましょう。