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CG講座-2- 2-3-2.カゲ付け・髪


なお、今回の光源は真上(ようはデフォルト)。
まずはカゲの色を作りましょう。いわゆる「紫色の乗算」というやつです。


このあたりの色をもってくれば大体間違いはないはず。新規レイヤーを作ってレイヤーの描画モードを「乗算」にして髪の毛のレイヤーにクリッピングマスクでくっつけたら、適当に塗ってみましょう。


ちょっとくすんだ感じで見苦しいので、乗算で掛け合わせる色を調節。


大体このあたりですね。


ここで作ったカゲの色を、 色を拾って適当なレイヤー「p」を作って色を格納しておきます。で、さっきまで塗っていたレイヤーは一旦削除。

さて、髪の毛はアクティブに塗り進めていきたいが為に、新規レイヤーと「比較(暗)」 をメインに使っていきます。
やり方は前回の「5.シャドウ-ペンツールで髪の毛を描く」でやった塗り方と基本は変わらないのですが。



1.髪の毛のレイヤーーの上に新たにレイヤーを作成、当然クリッピングマスクで。描画モードを「比較(暗)」に設定


2.
キリの良い所までカゲを描く。

この時使う操作は、
・ブラシ…カゲをの色を置く。

・ペンツール…カゲを置く/消す(時間はかかるもののブラシよりずっと綺麗な形が作れるので、ちょっとでも描きにくい角度だと思ったらこちらを使うべきです。なお、ペンツールの扱い方についての解説はこちら。)
・ 消しゴム…カゲをうっすら消す(いわゆるエロゲ塗りの手法。)

・鉛筆…描画色を白で塗ることで、カゲを消す。レイヤーのモードが「比較(暗)」なので、白色は中性色となって下に出ません。


3.
下のレイヤーと結合→1に戻る。(前にもいいましたが、この操作はアクションですぐに出せるようにしましょう。)


この時、注意点…
比較(暗)とは、R,G,Bそれぞれの値に大して単に値を比較して暗い方を出す、というだけなので、例えば白色の鉛筆で描いた後にブラシでうっすら塗ったりすると、こんな風に値がおかしくなって浮き出てしまいます。おかしくなるようなら、一旦結合→新規レイヤーで仕切り直ししましょう。
同様の理由で、描画色を白にしたブラシツールでカゲを消す、という行為も好ましくありませんね。


エロゲ塗りとして、単にぼかすというだけでなく、薄くしたカゲをいくつも重ねる、ということで見栄えが出ると思います。多分。

さて、このままいくら塗っててものっぺりしたままなので、ニカゲを入れる事も忘れずに。先程と同様にして色を作り(この時、意識してカゲの色の色相を変えると絵に味が出ます)、同様にして一枚のレイヤーに塗っていきます。


といっても、今回はあまり入れずにおきました。


このカゲの塗り方の特徴…
・簡単。最も直感的、オーソドックスで時間がかからない。
・中間色を拾いやすい。
・後から色を変えることができない。



先程の目の光を入れた覆い焼きのレイヤーに、今度は髪の毛の光を入れます。




ハイライトの入れ方は、質感を決定する上で重要なポイントになります。


髪の毛レイヤーに新規レイヤーをまたもクリッピングマスクでとりつけ、今度は描画モード「オーバーレイ」でうっすら色をおいていく。オーバーレイは50%グレーを基調として色味を加える効果があります。コラム「中性色について」も参考にしてください。


髪の毛についてはこのへんで。次は服/肌を塗っていきます。