▼Page bottom

CG講座-2- 2-4.色トレス


色トレス、つまり線画に色をつける作業です。
色トレスに入る前に、一旦色を塗っていたグループ(c)を非表示にしましょう。

で。

まずは線画レイヤーのうち一番下側にある部分について、「透明部分を白で塗り潰す」…つまり、「編集>塗り潰し...」で、↑のようにモードを「背景」にして塗り潰します。


このように。


線画を描いていたグループ(tr) に新たにグループ「scr」を作り、 描画モードをスクリーンにします。
元々の線画に色味があった方が好ましいので、とりあえず一枚レイヤーを作ってこんな感じに濃い茶または濃い青などで塗り潰しておきます。


その上に新規レイヤー。まずは黒色で目のまつげにあたる部分を塗り潰しておきます。線画のレイヤー全体が「乗算」モードになっているので、このscrグループにより線画の色を変えると、それは線画のそもそもの透明度が下がるという意味です。 重要な目の部分が見苦しくならないようにするため、色トレス作業を多少手抜きする場合も、まつげぐらいはちゃんと色を整えておきます。


ここから先は、色トレスを頑張る人用の解説文です。私も普段の日記絵やボーカロイド漫画ではここまでしませんが、今回は講座ということで最後まで描いていきたいと思います。


まつげを描いたレイヤーの下に新たにレイヤーを作り、黄色などの蛍光色を用いて、髪の毛というものに相当する線の上を塗っていきます。


カラーのグループを一旦表示させ、線がいい感じの味で馴染むように、濃いめのピンクで塗り潰す。


透明部分の保護にチェックを入れ、先っぽなど要所要所を白色で消して行く。(前述のように、線画グループが乗算なので、白色に近ければ近いほど薄い発色になります)


以下、同様に。 目、肌。
実の所、髪、目、肌が終われば色トレスの作業の7割は終わりです。あとはどれも似た様なピンクなわけですし、最初に単色で塗り潰した「scr」グループの一番下にあるレイヤーに直接色を乗せても良いと思います


大体このへんで色トレス終了。


最後に、線画を描いていたレイヤーを複製し結合してひとまとめにした後、レイヤーのモードを乗算にて、ぼかし(ガウス)を小さめにかけて、透明度を下げる。
こうしてほんの少し線をにじませることで、絵に柔らかみを出します。



以上をもってキャラクタの塗りはおしまいです。
ここまでの.psdファイルはYahooブリーフケースにアップしましたので、「katei3.lzh」をご覧下さい。(容量削減のため、1/3に縮小しています。


背景、というか壁紙サイズのファイルの方は、30分ぐらいでこしらえたかなり適当なので解説するまでもないと思いますが…
見てみたい、という方は、こちらも縮小版.psdファイルを公開しました(「katei4.lzh」)ので、そちらをご覧下さい。