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飯を食べながら、「脳波でキーボードを叩けるなら、飯食いながらメールの文章入力とかネタ帳にメモとかできるのに」とふと思った。
「脳波マウス」なるマウスがいまや2万円程度で買えるらしい、ということを聞く。
人間の脳波を読み取るとは一体どのようなものなのだろうか。
一体どれほど正確でノイズがない情報を機械は入手できるのだろうか。
件のマウスは心身が落ち着いてないとダメとか、誤動作が多いとは聞く。
今の人類レベルの「機械による読心」
*1では、まだノイズが多く実用には堪えない、という現状とみて間違いはないだろう。
そもそも、人間の脳など奇妙なことに電気信号のやり取りでしかない訳で、そんな単調なデータを読み取ろうという研究者方々の熱意には実に恐れ入る。
それを抜きにしても、そもそも人間の思考は迷走するものだし、今後も脳波を元にした電子機器はきっとそのような『人為的な』誤動作と背中合わせ、という事になるだろうと考えている。
さて、そんな中でたとえ話を考えてみたい。
脳波読取技術がパワーアップし、仮に脳波キーボード(脳波による文字入力)技術ができたと課程しよう。
脳波キーボードが完成したということはパソコンを自由自在に操れるという事を意味する(元を辿ればパソコンはCUIなんだから)のだから、これは相当素晴らしい技術だ。
30年後か?40年後か?
もしかすると車が空を飛んでいるかもしれないし、立体映像の技術が研究し尽くされ一般のパソコンでも利用できる程度になっているかもしれない。あるいは、アンドロイドが生活レベルまで普及し、人間のパートナーとなっているかもしれない。
その中で、機械に対して脳波で情報伝達するのである。
「○○という名前のフォルダ…の中のこのxx.phpというファイルを開く、アプリケーションはミミカキエディットで、中の下の方にあるサイドバーのphpのインクルード先のアドレスが誤ってるので、これこれこういう風に修正」
だとか、おそらくFinder(Winだとエクスプローラ)の操作ぐらいなら脳波だけで完了してしまってもおかしくはあるまい。その頃のパソコンはもはやキーボードなんて別売りという可能性もある。
もちろん、前述の人間のありようから察せられるように、脳波入力は潜在的にノイズが入らざるを得ないという代物だ。
「あー、違うこのファイルじゃなかった、えーっとこっち…こっちをいじって、ああこれでもない、こっちだこっち、そうそうこれの文章をこのように…って漢字違うよ、消去消去」
みたいな回り道のルートにもしっかりコンピュータはついていかなくてはならない。
「否定」の脳波の読取りって難しそうだ、と思う、特に脳波に関連する技術に理解があった訳ではないが。脳の中で生まれたストレスなどの信号から、「ああ、今私は間違えたんだな」という事をコンピュータが判断するのだろう。
が、既に現代技術でもある「学習機能」がきっとそこでも有効になるはずだ。
ユーザーの脳の動きの特徴をだんだんと覚えていき、コンピュータがそれを予想する事ができるとすれば、もはや怖いものは何も無い。その機械は素晴らしいパートナーとなってくれる事だろう。
これは家庭のパソコンを想定した上での言説だが、きっとその時代はコンピュータによる職業というものも今よりずっと増えている、というよりほぼ全て、だと思われる。
機械に脳波を与えるだけで機械が動くのである。
技術職?ロボットにやらせればいい。
飲食業?ロボットに作らせれば良い。
デスクワーク?それこそ機械の得意分野だ。
セールス?そもそも通販で良い。
運送業?車を自動制御すれば良い。
職業に必要な技能や経験も、全てコンピュータが覚えているんだから、新人教育なんて必要がない。
人は家にいてネットワークにつなぎ、座っているだけで仕事になる、食べていける。
ところで話は逸れるが、「VOCALOID」というものがあり、様々なクリエイターを虜にしている事は皆さんも周知の事実だと思う。
当方も勢い余って漫画を描いてしまったりもした。
つまり、それくらい時代が進歩すれば、きっとコンピュータは自分で喋る事もできるようになるはず、と私は信じてやまないのである。
今でさえ難しいとはいえ喋らせる事は不可能ではない(鏡音さん達はきついけど)。クリプトンさんがこの世界に散らばる.vsqをかき集め、喋るデータを徹底分析し、それを文体に応じて自在に表現する技術が生まれれば、或いは。
もちろん、登録された文章だけでなく、世間話などもできなくてはならない。
そのためのAIの技術もまた進歩するだろうし、そこでもユーザの趣味思考、仕事のやり方なんかを覚える。
さて、
そんな時代、
そこにある機械の姿とは、
・脳波を読み取るためのキャップか何かさえあれば、人間とコンピュータは人間がいかなる身体の部位を動かすことなくコンピュータを自在に操る事ができる
・コンピュータは常に人間の顔色を窺う、人間がストレスを感じたら訂正し、肯定したらその操作を覚えていく
・立体映像、アンドロイド、機械による雑用や身の周りの世話、かつてから「サイエンス・フィクション」と呼ばれていた世界が、ノンフィクションになる世界
・コンピュータはユーザに合わせる、ユーザの良き会話相手になる(でもおそらく脳波によって会話できるので人間は喋る必要がない)、ユーザの思いが何でも伝わる万能パートナーとなる
そこまで機械が進歩したとして、
人間は果たして他の人間と接触しようなんて思うのだろうか。
パソコン一台買ったら会話無しにほぼ全てが終わってしまう世界が訪れる。
機械の制御下で仕事は完了し、機械の制御下で衣食住も賄われ、機械の制御下で生きていける。人間はただ座ったままで。
そんな時代で人間の脳は発達するだろうか。
エコノミー症候群以外の事を考えられない脳が濫造された所で、何の違和感も無いのではないか。
そして、
コンピュータを操作する存在さえも、コンピュータで良いのではないか。
さて、人は何と戦うべきだろう。
何を以て生きる喜びとするだろう。
現代東京とは比較にならないほど希薄で乾燥した砂漠の世界。
人が行き着いた桃源郷にあるものは、幸福だろうか、発狂だろうか。
でもまぁ、ずっとミクたんとかと一緒にいれるならきっと楽しいんじゃないかな。